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2011年11月04日

ポリプロピレン樹脂

耐熱性,耐久性,耐薬品性と そしてコストパフォーマンスに優れたポリプロウェアーは 学校給食用食器として半世紀を越える実績を持っています。(読者の皆さんの中にはアルマイト食器で育った方もあろうかと存知ますが 私たちの世代です)
今でもこの素材が主流であります。
と言うことは 現在の日本人の大半はこの食器によって支えられ 成長してきたと申し上げても過言ではないのです。
只これらの優れた性質を持ちながら 長所であり唯一短所ともされたのがその軽さであります。
比重が0.9と水より軽いため 浸漬槽で浮いてしまい洗浄性に問題があると 現場の方たちから指摘されていたのです。
これを解消するためあるメーカーでは 安全な硫酸バリウム(健康診断で用いられています)を添加し 比重調製することにより水に沈む重さとしているのです。
もちろん重過ぎない重量であります。
亦これらの食器は絵柄を付けた本体の外側を 二重成形された樹脂で覆うため 絵柄の剥がれや脱色また食品や調味料による着色もなく 美しさが一定期間保たれる構造になっています。
元より有害な顔料を使用している訳ではないので この点全く問題は無いのですが 盛り付けた食品が直接インクと接触することがないようにという 老婆心の発想でしょうか。

とは申しましても 毎日酷使されている食器です。
子供さんたちにも給食現場の方たちにも 楽しく気持ちよく使って戴くよう6年周期で食器の差し替えが行われています。
これからの地球を背負って立つ子供たちへ 給食は残さず食べて元気に育って下さい とメッセージを送り筆を置きます。

投稿者 Sugino : 2011年11月04日 04:24

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