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2011年10月01日

半磁器

またまた月が変わりました。
今年も後3ヶ月ですね。
何故だか 「そんな言い方はするな」とたしなめられましたが。
さてさて 初日の話題は原点の陶器の話題と参りましょう。
陶器と磁器の違いはこれまでも述べて参りましたが この中間に位置する半磁器(セミポーセレン)という材質がございます。
何故このような材料が開発されたかは後ほど述べますが 結構長い歴史を持っています。
陶石,蝋石に粘土鉱物を用い 焼き締めない温度に調節して焼成します。
こうして焼かれた半磁器製品は 物理的強度は磁器に比べやや劣るものの 成形し難い磁器は同時に焼き歪みがおき易い素材なのですが その欠点を補って余りある素材であるといえるのであります。
この特徴は異型や大型の製品づくりにも生かされています。
また焼成温度が磁器に比べてやや低い(1200度程度)ため 多用な彩色や加飾が可能で 多彩な製品がつくり出され 量産に向いた素材であると言えますね。。
そして吸水性が多少(10%以下程度)あることから 電子レンジ,オーブン用の食器としてもトップクラスの実績がございます。
因みにJIS規格によりますと 耐熱衝撃性温度差は150度cとなっています。
そして直火以外の加熱調理を目的とした食器でも 300度c以下の天火に耐えるものと規定されています。

ご覧のようにグラタンやドリアなど レンジやオーブンで調理される食器に多い素材で 地元の万古焼も得意とする分野の一つであります。

投稿者 Sugino : 2011年10月01日 06:50

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