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2011年09月07日

壹楽窯

今月より京都の名窯を一窯ずつご紹介してまいります。
京焼は煌びやかで雅な器の世界と思われがちでありますが 陶器や楽焼の他 磁器づくりも盛んに行われ 国内全ての文化が集積しているためか 多様な広がりを見せています。
先ずは染付の壹楽窯(いちらくがま)。
磁器を主として湯呑や酒器を中心に 京都の伝統と機能性の一体化を目指し続けています。
彫の上に深くて重厚な染付を施した 力強い作風が好評です。
この彫の工程は当主の仕事で 全ての作品に施されているのですが これによって手にした時の質感が向上し 滑り難く持ち易くなったといわれています。
と同時に 器が軽くなるのも当然であります。
そうしてもう一つの特長 染付です。
青より藍に近い深い染付の色を目指しているそうで 図柄は伝統の祥瑞や古紋を大切にしつつも 新しい形状や図柄にも常に挑戦し続けています。

伝統と多様性を併せもった 京都の文化に是非触れてみてください。

投稿者 Sugino : 2011年09月07日 06:20

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