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2011年08月02日

続・仁秀

第59代宇多天皇により仁和4年(888年)に建立された仁和寺は 現在では筆頭位の皇室寺院であります。
そしてその仁和寺御用達の御室焼(おむろやき)は 天保4年(1647年)に後陽成天皇が庭内に築窯し 丹波より野々村仁清を迎え焼いた焼き物がそのルーツであります。
現在ではこの仁秀が その御室焼を継承しています。
亦この仁秀という号は 第43代仁和寺門跡である立部瑞祐大僧正猊下より賜わったものであるのだそうであります。
そしてその仁秀の作品は 今も全て「ロクロ手挽き」で成形されます。
その訳は陶器本来の魅力である 土の温もり,癒し,指筋跡の躍動感,釉薬の自然な発色などを捨てたくないからと仰っています。
この型もの食器全盛の時代にあって 頑なにその姿勢を貫いているのですね。
ご紹介した作品はフリーカップと名付けられていますが つまりどんなお酒でも,亦どんな飲みものでも 或いは付き出し,ソバ猪口,煮物などなど 用途が広がる食器ほど良い食器という理念に基づいているのです。
そこには器とは使い手の文化度にして 教養であり品格でもあるという 確りと裏打ちされた理念があるのです。
是非一度この仁秀の作品をご賞味ください。

完全な手づくり作品ですので 多少サイズや形状が異なることと ブライダル専用品であり(店頭での一般販売は致しておりません)納期にご猶予を戴いています。
ご理解とご容赦をお願い申し上げます。

投稿者 Sugino : 2011年08月02日 06:12

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