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2011年03月28日

岩国の郷土料理

当地では昨日桜の開花宣言が出されました。
開花日は昨年が特に早かったこともありましたが 今年の開花は例年並みであるそうです。
そこで桜をこよなく愛された 宇野千代さんにご登場いただくことと致しました。
宇野千代さんの故郷は錦帯橋で有名な岩国だそうで その橋の架かる錦川の土手は桜並木となっていて 幼い頃から馴れ親しんだ桜は 宇野さんにとって幸福の花だと仰ってみえます。
ですから宇野さんが監修された食器のモチーフにも この桜がたくさん見られます。
宇野さんはご来客の際のおもてなしに このご自身の郷土料理である岩国寿司と鯛ソーメンを定番とされていたようで お客様からも催促を受けられていたようであります。
成程 見た目の彩りやら何層にも重ねられた豪華さに 瀬戸内の海の幸やら山の幸がビッシリと敷き詰められ とても美味しそうです。
起源は江戸期まで遡り 城下町である岩国の殿様が合戦に備える保存食として考案されたものとされ そのため殿様寿司の別名まで付けられています。
大きな木枠の押し寿司器でつくり これを切り分けて盛り付けます。
ですから一度にたくさんの人数分が出来上がります。
もう一つの鯛ソーメンは 一般的にはソーメンは冷して夏場に戴くものですが こちらはアツアツのソーメンです。
出汁は鯛の骨に野菜を加えて弱火で煮込み それを濾してスープ出汁とします。
宇野さんはこのソーメンも大好物だったそうで このように使いますから一年中切らすことがなかったとありました。

宇野さんのソーメンは小豆島産なのですが 宇野さんの創作料理に焼きソーメンというのもあるようで 茹でたソーメンをやはり小豆島産のオリーブオイルで炒めるのだそうです。
本日のコラムは 毎日新聞社の「毎日夫人」の記事よりご紹介させていただきました。

投稿者 Sugino : 2011年03月28日 07:30

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