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2011年01月08日

松皮菱手鉢

茶懐石の始まりは折敷の手前向かって左に一文字の飯 右には二すすりの汁 それらの向こうに置かれますのは向付 そして最も手前には折敷の右端に掛けられた箸が並べられて運ばれてまいります。
飯と汁は黒塗りの漆器の蓋物ですが 向付は飯,汁の地味な器と違い 趣向を凝らした陶器の器に料理が盛り付けられることが多いのは それが最初に目にする器であると同時に その後も取皿として使われ席に残ることがあるからなのです。
本膳料理も然りで この器一つでお店の良し悪しから 料理の美味しさまで判断されかねませんので 料理屋さんもここは料理に相応しい取って置きの器をお使いになるケースが多いようであります。
写真は鳴海織部の松皮菱手鉢。
これも和食器の伝統的な形で 松皮菱に手を付けた盛鉢であります。
盛り付けを拒むと言われるほど大胆な織部らしさに 身が引き締まり心躍るような豪快な器です。
器が豪快ですから 茶懐石でなければ鯛の尾頭付きを一匹揚げてドンと盛り込み 料理も豪快に参りましょう。

とは申しましても鯛は手元不如意 生ハムで誤魔化してしまいました。
ご容赦下さい。

投稿者 Sugino : 2011年01月08日 06:08

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