« 志野について | メイン | 松皮菱手鉢 »

2011年01月07日

幸兵衛窯

美濃を代表する名窯として 江戸・文化年間に創業し 凡そ200年の歴史と伝統を誇る窯であります。
創業期より江戸幕府の御用窯として 美濃焼伝統の一つである染付の名品を次々に送り出して参りました。
昭和に入りますと(5~7代) 青磁や天目そして金襴手といった中国陶芸の技法も取り入れ 6代目のペルシャ陶芸のラスター彩の復元により人間国宝となられた 卓男氏へと引き継がれます。
そして現在は7代当主であられる幸兵衛氏に引き継がれていますが 美濃焼伝統の温もりを大切にしながらも 夫々に個性的な作陶スタイルが加わったため その種類は驚くほど多岐に亘ったものとなっています。
陶器あり 磁器あり 染付や赤絵や色絵 織部に三彩 呉須に金彩 青磁に南蛮手などなど とても幸兵衛窯を一言で規定できるものではありません。
しかも何れも多用で高度な技法 洗練されたデザイン 伝統に育まれた奥深い風情と 現代が息づく柔らかな感性が同居しながら 高度な芸術性を感じさせる器ばかりであります。

写真は雲錦手大長皿です。

投稿者 Sugino : 2011年01月07日 00:16

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1914

コメント

コメントしてください




保存しますか?