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2010年12月25日

銅器彩

昨日はイヴそして今日はクリスマス 皆様昨夜は如何様にお過ごしになられましたでしょうか。
さっそく我が家の話題で恐縮ですが 昨夜のイヴはこの齢を重ねた数十年 生まれて始めて自家製のクリスマスケーキを味わったという記念すべき一日でありました。
偏に嫁に「ご苦労様 ありがとう」 であります。
此までも述べてまいりましたように ほとほとケーキの類が苦手な私でありましたが 従来購入していた市販の物や義理買いで味わえるえる物ではなく 遥かに食べ易かったのは家族を意識してのつくり手の思いがあればこそでありましょうか。
目に見えない最大公約数相手の一般のお店では とてもこうは参りません。 
ノッケから手前味噌の話で恐縮でございます。(レシピが必要ならば嫁に伝えてお知らせします)
ところでこの国での昨日はこの我が家のように 平均的なホームメイドクリスマスであったのではないかと想像しているのですが それが無難な過ごし方と何方もが心得てしまっては 少なくともこの行事に?マークを持たれている少数派の方たちにとって 行き場を失くしてしまいかねない 危険と隣り合わせであることも事実でありましょう。
ともあれ我が家ではハッピーなクリスマス。 しかしチョット難しいイヴでもありました。

さて話題をこの辺で商いに戻します
新商品のご紹介であり もちろん商いの話ということになります。
ご覧のように恰も金属のように鈍く光る ズッシリとした印象が頼もしい陶器の器でありますね。
焼き物には大別して磁器と陶器があり この銅器彩は陶器であるため 使う土も磁土より遥かに鉄分の多い陶土を原料としています。
素焼きの後の本焼では 磁器より少し低い温度(1,250度)で焼成しますが その過程での大切なポイントは 土の持つ鉄分の発色であり仕上がりの色合いであります。
釉薬は黒釉を使い その上から銅や銀の発色がある顔料を調合したものを タタキの技法で加色して行くのです。
この技法は海綿スポンジを使用し 表面に刻みを入れていくものであります。
亦その魅力は刷毛で顔料をぬるよりも より個性的な質感が出て 一つ一つが異なる風合いに仕上がるところにあります。
手作業での加飾は手間暇かかるものですが 味わい深く仕上げるための大切なプロセスとなっています。
そして本体に焼を終えた陶器にタタキを施し 840度の上絵窯で焼成します。
陶器でありながらこの金属のような風合いを出すために このように土を選び 釉薬を選び 手作業で仕上げる。 
そして窯の微妙な温度管理という 根気と技術が要求される作業でもありますね。

アイテムはゴブレットペア ロックカップペア 組蓋物 ボール(L) ボール(S)ペアの5点です。

投稿者 Sugino : 2010年12月25日 03:38

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