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2010年11月10日

結 び

吉祥をはじめ 日本には西洋にない特有の器の文様や意匠がたくさんあります。
そしてそれらの文様夫々に日本独自の美意識が潜み 人々の暮らしの中で慶びを表現したり 幸せを願う気持ちが込められているのです。
その一つに日本では 昔から祝儀などの贈り物をするとき 必ずのしを使い祝いの気持ちを表してきたという習慣がございます。
そしてこの水引の結び方には一度結べば解けない「結び切り」と 解いても何度も結ぶことが出来る「蝶結び」などがあり 結び切りは婚礼やお悔やみ事そしてお見舞いといった 二度も繰り返すことのないように願う事象に使われ 一方蝶結びは何度も繰り返してよいという 暮らしにまつわる一般的な祝い事に使われてまいりました。
伝統や儀式を大切にする日本においては 同様に器の意匠にも拘られる方がたくさんみえます。
日々の暮らしを営む上で お祝いのシーンに相応しい器たちですが 皆様のご家庭におかれましてもこうした器の出番が多くなることをお祈り申し上げます。

写真は結びの絵付け(手描き)工程です。

投稿者 Sugino : 2010年11月10日 02:19

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