« お粥碗 | メイン | 松の実 »

2010年09月19日

松 皮

焼き物の素地の装飾には 彫り,削り,切り,塗りなど色々な方法が採られていますが そうする道具も作家によって長年培われた経験により 編み出されたオリジナルなものも少なくありません。
そうした道具を駆使し また更に手を加えることにより 作品に微妙な変化がもたらされます。
ここにご紹介する松皮の花瓶は ロクロによって成形された後 ワイヤベラや線描きベラなどによって線引きし その後濡れた布などで押さえて浮いた土を貼り付けるといった技法が用いられています。
この凹凸の文様が松の皮に似ていることからこう名付けられたのであり 写真のように信楽の花瓶などによく使われる技法で 素朴な趣が感じ取れます。
そしてこのように素地のみを彩色せずに加工した花入は どんな花でも受け入れられる懐の深さがございます。

比較的大振りなものが多く 新築祝いなどにご利用いただけば 記念の品として何時までも存在感が発揮されるのではないでしょうか。

投稿者 Sugino : 2010年09月19日 05:58

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1801

コメント

コメントしてください




保存しますか?