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2010年08月17日

江戸硝子・十草

十草とは 金継ぎにおいては余分な漆を砥ぐ道具として使いますが 日本全土に自生する山野草でもある「木賊」をモチーフにした古来の文様です。
陶磁器にもよく使われていますが 織物にも使われていることがあるのを時折見掛けます。
そしてこれらの縦縞を総じて「十草文様」と呼んでいます。
これらのガラス器は廣田硝子製でありますが この十草文様をこのメーカーならではの「乳白あぶり出し技法」を用いて 熟達した職人の手で繊細に表現しています。
この技法は骨灰という特殊な原料の入った硝子を使い 急激な温度差を与えます。
そうしますとオパール色に発色するのですが その性質を生かすことによって この十草の滑らかなラインの文様がつくられます。
是非 手にとってお確かめ下さい。

手の込んだ 手づくりガラスの逸品です。

投稿者 Sugino : 2010年08月17日 06:03

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