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2010年07月09日

日本酒と盃

ガラス製の盃を使うということは 冷酒を召し上がられるのですね。
この冷酒に限らず盃には色々な形状や図柄 そして様々なサイズがございます。
サイズはその方の好みや酒量で選ばれれば良いのですが 日本酒を純米酒,吟醸酒,生酒,古酒という風に分類した場合 厳密には夫々の日本酒に合った形状の盃を選んで欲しいのです。
例えばコクがありやや辛口の純米酒を召し上がるといった場合 このコクを楽しむため短いうりざね型の盃を選ぶという具合です。
この形ですと 口の中を万遍にお酒が行き渡ります。
またこのお酒の適温は15度C前後 この温度なら純米酒の丸味 そして味や香りの余韻が楽しめます。
次に香り高く端麗でスッキリした味の吟醸酒。
天開グラスをお勧めします。
この形状はお酒が空気に触れ易く 香りと共に爽やかな爽快感をより強調します。
このお酒の適温は純米酒に比べて少し下げ 10~12度Cとしましょう。
これより高いと香りが逃げ 低いと閉じ込められてしまいますので。
続いてフレッシュな香りと 滑らかな喉越しが身上の生酒。
これも天開型がお勧めで 更にスリムなものを選びましょう。
滑らかな喉越しのお酒が楽しめます。
適温は最も低くて6~10度C。 冷酒でお召し上がり下さい。
最後は深い香りと 長年に亘り熟成されたまろやかな味が持ち味の古酒。
古酒特有のあの味と香りを逃さないため 縦長のうりざね型がお勧めです。
適温は甘味と酸味のバランスが保てる温度ということで 15~20度C。
所謂ぬる燗ですね。

とまあ これは酒造業界と私共のようなガラス器業界が示し合わせたような提案でございますが お酒と盃の相性どうぞご参考にしてください。
推奨しながら矛盾しているようでありますが かく申す私はただ酔えばよいの域内で 確りと味わうために盃をこのように使い分けてはおりません。
無責任な提案で申し訳ございません。
但し一つだけはっきり申し上げることが出来るのは 盃につきましてはセット買いなさらず 単品買いされるのが理に適ったお買い物ではないかということです。

投稿者 Sugino : 2010年07月09日 05:10

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