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2010年06月15日

ココヤシ

「名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実一つ」と 藤村が詠った椰子の実。
ミクロネシアやメラネシアに浮かぶ フィリピン諸島やパプアニューギニアより 黒潮にのって運ばれてきたのでしょうか。
一寸調べてみましたが このココヤシは実を食用とするばかりでなく 現地では根から葉に至るまで全てが無駄なく利用されている 貴重な植物なのです。
例えば根は薬や染料として 幹は壷やジャーなどに加工され工芸品ともなります。
亦 葉は敷物や篭などに加工され 花までお酒となります。
さて本題の実(ココナッツ)ですが 外皮,殻,果肉,ココナッツ水と4層を成し 外皮はブラシやドアマットに 果肉を包む殻は柄杓などの道具に加工される他 水や空気の浄化に役立つヤシ殻活性炭へと蒸し焼きにされます。
そして果肉とココナッツ水は 直接ジュースやミルクとして飲用される他 酢や食用油をはじめコーヒー用のクリームなどの食品へと加工されます。
フィリピンの伝統食品であるナタ・デ・ココも このココナッツ水が加工されたものであります。
そして唐辛子ベースのタイカレー(辛味の弱いプリックファーという唐辛子を使ったレッドカレーに 辛味の効いたプリッキーヌという唐辛子のグリーンカレーなど)には このココナッツミルクを加えるのが定番です。
亦 ココヤシの油は食用ばかりでなく界面活性剤に加工され これが石鹸などの製造にも利用されるという 人間にとってこの上ないお役立ちの植物なのです。

さて元に戻って このココヤシは色々な料理の味付けにも利用されていまして 今ではココナッツミルクの他 パウダーやフレークにした物まで輸入されていますから デザートなどのトッピングなどにもどうぞお使いください。

投稿者 Sugino : 2010年06月15日 04:13

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