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2010年06月06日

浜防風

写真は海岸などの砂地に自生する浜防風という植物ですが 現在出回っている物の殆どは畑で栽培されている栽培種で 自生の物と区別して防風と呼び分けています。
赤身がかった茎とグリーンの若葉を料理に使いますが 共に芳香と軽い苦味があります。
その殆どは刺身のツマや酢の物のあしらいに使いますが ここではよく料亭などで見掛ける「錨防風」のつくり方をご紹介しましょう。
ご家庭でも簡単につくれますので チョット手を加えてみて下さい。
先ず生の防風の茎に針か楊枝のようなもので 縦に3本の切れ目を入れます。
これを水に放ちますと茎が外側にカールしまして 丁度錨の形のようになるという訳です。
若しも葉だけであるなら澄まし汁の浮き実や 茹でて和え物などに利用されても良いでしょう。
亦 この防風の根茎や根は昔から発汗,解熱,鎮痛の作用があるとされ 風邪の初期段階に煎用されておりまして 民間薬としての実績もございます。
夏の初旬にはご覧の花を咲かせますので 採取は土用過ぎとし よく天日干ししておきましょう。

亦 この防風は過って八百屋防風とか 伊勢防風と呼ばれていた時期がありました。
その名は八百屋で売られていた防風である事 そして八百屋を営む方たちは伊勢出身の方が多く またその多くが屋号を伊勢屋と称していたためだとも言われているようであります。

投稿者 Sugino : 2010年06月06日 06:38

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