2010年03月28日
陶伯・一輪入れ
備前焼・陶伯窯の二代目当主 三村公子さんの葛付一輪入です。
見所は窯変による景色という単純な方程式でありながら 形状にはつくり手の思いが託され そのマッチングが評価の分かれ目となるところです。
窯出しの瞬間の期待と不安が伝わってくるようです。
形状を拝見しますと 全体としては円錐形のか細いラインですが 表面に付けられた面取に微妙な変化が看取できます。
そして底部。
ここにもさり気なく安定感を持たせた工夫がなされ か細い形状を充分に補っています。
見ていて清々しい安心感が伝わってきます。
三村公子さんはとてもデリケートな女性なのです(失礼致しました)。
投稿者 Sugino : 2010年03月28日 08:02
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