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2010年01月27日

魯山人の器

何方もご存知の北大路魯山人。
今で言う多才なマルチ人間でありました。
書や絵をよくし 鑑賞眼鋭く古美術をこよなく愛し 「美食倶楽部」を始めたその後の半生は 自らの料理を盛るため 焼物の制作に追われ続けた生涯でありました。
「食器は料理の着物」とは魯山人の口癖であり この言葉こそ鑑賞用の陶器にはない 使ってみて始めてわかる焼物の魅力が秘められているのです。
魯山人が食器制作にあたる時は その指先には調理され出番を待つ料理が 既に用意されていたと言います。
非常にイマジネーションの豊かな方だったのでしょう。
また盛り付けについてもいろいろな言葉を残しています。
「盛り付けは生け花をする心と同じで 絵を描く心とも通じ 出来上がった料理で図案するのだと解釈してもよい」なども名言でありましょう。
他にも料理と器の関係 盛り付けのアドバイスなど 数多くの名言が残されています。

名器から学び魯山人独自の感性と技法が加わって オリジナルを超えていったのではないでしょうか。

投稿者 Sugino : 2010年01月27日 07:48

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