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2009年09月25日

瀬戸焼

六古窯の中でも最も古い1300年という長い歴史と その間綿々と受け継がれ育まれてきた伝統の技。
其処には織部に黄瀬戸 粉引に灰釉 志野に赤絵といった技術の結晶が 今も息衝いているのです。
人の手の優しさと 土の温もりを大切にした趣向の器たちが 瀬戸の焼き物にはあります。
また瀬戸の陶器には ご家族でのハレの日や節目節目の行事など 多彩な食場面に美しく調和し 上質な趣向の空間を広げる力があります。
和の落ち着いた美しさ そして麗しい季節の移ろいと四季折々の旬の豊かな彩 それらがこの瀬戸の陶器から 器を通して感じ取っていただけるのではないかと思っています。
と ここまでは陶祖と崇められる 鎌倉時代の加藤藤四郎さんのお話。
この藤四郎さんを偲ぶ陶祖祭りは 毎年4月に行なわれているのですが 一方瀬戸では毎年9月にもせともの祭が開かれています。

これは時代が下って江戸期のお話です。
瀬戸焼のそれまでの特徴は全て陶器におけるものでありましたが 単身九州で修行を積んだ磁祖と仰がれる加藤民吉さんにより 初めて染付磁器が伝授されることになり 今日の瀬戸焼の礎となっています。
この9月のせともの祭りは 民吉さんを偲ぶお祭りということで始まりました。

投稿者 Sugino : 2009年09月25日 04:34

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