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2009年08月31日

淡 交

中国の戦国時代の思想家 荘子の言葉に「君子の交わりは淡きこと水の如し」 そして「小人の交わりは甘きことレイ(甘酒のことのようです)の如し」 と続きます。
この名句に心当たりのある方もきっと多いことでありましょう。
東洋の思想は得てしてこのように濃厚よりは淡白を 華麗さよりは枯淡を重んじてきたようであります。
利休の侘び茶の世界がその典型といえます。
人と人の交わりは難しいものだと考えてしまいますと 孤立無援となり生活そのものが成り立たなくなってしまいます。
要は余りベタベタせず サラリと水の如くが長続きするものだとお考え下さい。
実はおもてなしの極意もここにあります。
長く暑かった夏の季節も少しづつではありますが 秋に変わろうとしています。
この8月ともお別れとなると 何方も感傷的になるようですが この季節のおもてなしは まだまだ硝子器です。
ガラスの器は清潔さは勿論ですが 冷たく冷やしておいて盛り付けて差し上げましょう。
主人は客の気持ちを 客は主人の気持ちをさりげなく思い遣ってみる 淡交とはこんな気遣いをを問うているのではないでしょうか。

同様の言葉に「拙を守る」 という言葉がありました。
才に溺れることなく 愚直に徹して参りましょう。

投稿者 Sugino : 2009年08月31日 06:33

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