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2009年07月19日

海軍カレー

先日Yahooの配信している動画を見ていましたら 横須賀海軍カレーを紹介していましたので 改めてご紹介申し上げましょう。
ペリー提督来航の開国の街・横須賀は 明治に入っても大日本帝国海軍の鎮守府が置かれ 軍港として整備されてまいりましたが その後も米軍空母が配備されたり 現在でも海上自衛隊の基地となっているなど 軍事的色彩の濃い港であります。
明治には日清,日露と二つの大戦を経験してまいりましたが 当時の海軍は全てに於いて大英帝国海軍を規範としていて 軍隊食に至ってもインド支配の流れからカレーが紹介されたのでありました。
但し本場のインドカレーのようにスパイシーな物ではなく 辛味もジワリと感じるような ご年配の方にはどこか懐かしい味のカレーで 今このカレーで街興しを計画されている横須賀市では 当時のレシピ通り再現されようとして 横須賀海軍カレー記念館まで建設されているのです。
当時の軍隊では 最初に紹介されたシチューは余り馴染めなかったものの このカレーは非常に評判が良かったようであります。
材料は今と殆ど変わりませんが 手軽に肉と野菜の両方を一つの料理で完結させるバランスの良さと 船が揺れてもカレーのトロミでこぼれる事もなく そしてたくさんの食材を調達せずとも料理できるところから 好評であったようであります。
このカレーの普及に欠かせない人物が かの有名な日本海海戦の総司令官・東郷平八郎元帥であるとも言われています。

彼の置き土産にはもう一つ 肉ジャガがあります。
この肉ジャガは調味料をルーから醤油に替えるだけで 材料がカレーと全く一緒の物でありました。

投稿者 Sugino : 2009年07月19日 06:26

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