« ザワークラウト | メイン | ソーメンタシャー »

2009年07月16日

塚本快示

多くの陶芸家を輩出したこの美濃の地は 今でも陶磁器の一大産地でもあります。
氏は既に故人となられましたが 中国北宋時代の白磁や青白磁 或いは影青(インチン:この時代に中国で制作された青白磁をこう呼びますが 写真の器でも判別出来ますように 全体に釉薬は僅かに青みを帯び 釉薬の薄い部分は白く 釉溜りとなった部分は青く影のような印象を受けることから こう呼ばれているのであります)を範とし 独自の技術に更に磨きをかけ精度を高めていった功績から 人間国宝の認定を受けられました。
その精緻な文様や切れるような薄造りの作風は 見る者全てに深い感動と感銘を与えてくれます。
そして現在氏の開かれた快山窯は 長男であられる満氏により引き継がれているのですがこの地区は明治以降に 分業と専業という生産体制が確立し 一方の分業では原料を供給する製土業から窯焼き 印刷,上絵加工など製品が出来るまでの製造工程がほぼ完全に分業化されています。

また他方の専業化では 例えば市之倉の酒盃や駄知の丼に肥田の小皿などといった 特産品に特化した地域が今尚健在であります

投稿者 Sugino : 2009年07月16日 07:48

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1371

コメント

コメントしてください




保存しますか?