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2009年06月20日

薩摩汁

薩摩料理は他の地域にない郷土性を沢山持っています。
他の地域から離れているという地理的条件もあり 寧ろ昔から黒砂糖やゴーヤを使うなど 沖縄の食文化の影響の方が大きいように思われます。
亦 中央にある桜島によるシラス台地 そして毎年上陸する台風など とても稲作の出来る状況ではなく 薩摩芋などの雑穀に頼らざるを得なかった食生活も 多分に影響しているのではないでしょうか。
米がつくれないという条件ですから 当然ながら日本酒も米酢もつくれません。
そこでこれらに代る芋焼酎やら黒酢が代用されてきたのは 止むを得ない事であります。
この薩摩の郷土料理の一つに薩摩汁があります。
具沢山な味噌仕立ての汁物ですが この味噌も薩摩特有の甘口の麦味噌が使われます。
亦 具の筆頭には骨付き地鶏のぶつ切り肉が使われます。
あとは大根,人参,牛蒡の根菜類に 里芋やコンニャクなどが一口大に揃えられて煮込みます。
見た目豚汁と大差はないようですが 主となる具材や調味料に薩摩らしさがあるのです。
他にも特有の料理として壷漬けやヘチマを使った味噌炒め そして豚肉でも豚骨料理が盛んなことも薩摩料理の特徴の一つであります。

九州全土の名物料理である豚骨ラーメンはもとより 豚骨料理と言えばここではぶつ切りにした豚骨(あばら骨付きバラ肉)を油で炒め 野菜と共に焼酎を加えて長時間煮込んだ料理を指しています。
全般にコッテリとした味付の 甘口料理が多いように思います。

投稿者 Sugino : 2009年06月20日 05:50

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