2009年06月02日
デルフト
鎖国の世にあっても日本との関わりが深かったのは 唯一オランダであります。
スペインに端を発し イタリアのマヨルカ島を経由して発展してきたマジョリカ焼の製法が オランダに伝わり 既にこの地でも陶器が製造されていたのですが 17世紀に入ると東インド会社を通して日本や中国の磁器が伝えられたことがきっかけとなり 中国染付の磁器の生産が行なわれるようになりました。
中国染付を模倣したものではありましても この青はデルフト・ブルーと呼ばれ 今尚人気の高い色彩であります。
この他 赤絵や古伊万里に柿右衛門なども模写され ヨーロッパ各地へ出荷されています。
その中心地がこのオランダのデルフトであります。
デルフトの街は美しい街並みで 今尚古いレンガ造りの中世の面影が残っています。
写真は18世紀の 染付花籠手髭皿。
投稿者 Sugino : 2009年06月02日 07:27
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