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2009年04月05日

応量器

応量器とは禅宗の修行僧が使う 入れ子になった食器を指します。
同じ禅宗でもこの呼び名は曹洞宗の呼び方で 他宗派になりますと持鉢(じはつ)などと呼び名も変わるようであります。
原則鉄製若しくは陶器製のものであるようですが 黒漆で仕上げたものは鉄製と同類と看做され常用されます。
しかし写真は少し黒っぽい古代朱塗で仕上げられていますが こちらは本来儀式用のものであるようです。
禅宗において この器を使う食事は極めて厳格な作法を習得しなければならず 大切な修行の一つに数えられています。
入れ子の器の中で最大のものには粥を 次には汁 そして漬物に副菜と器と料理の組み合わせにも決まりがあるのですが 食事以外では托鉢の際のお布施を受ける器としても 使われているようであります。
どうもこのように器を入れ子にする知恵というのは 随分昔からあったのですね。
一般のご家庭なら作法に拘らず 思い思いにご使用になられて構わないのではないでしょうか。

曹洞宗の総本山である永平寺の里山からやって参りました 越前塗(木製,手塗り漆仕上げ)の応量器でした。

投稿者 Sugino : 2009年04月05日 14:22

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