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2009年04月03日

英国王室御用達窯

英国はボーンチャイナの故郷であります。
今はどのメーカーも殆どボーンチャイナの生地で食器を生産していますが 中には英国王室御用達窯の証である ロイヤルの名を冠することを許された窯も多くあります。
その中でもこのロイヤルクラウンダービー社とロイヤルドルトン社は 取り分け王室との係わり合いの深い製陶会社であります。
設立はクラウンダービー社が1748年 ドルトン社が1815年と言いますが 何れも古い歴史を誇る英国を代表する窯であります。
クラウンダービー社は18世紀後半に第一期黄金時代を迎えますが この頃特に日本の伊万里焼を意識した 写真の「イマリ・ジャパン」や「トラディショナル・イマリ」など数多くつくっています。
日本で言う所謂「金襴手」を更に一段と派手に発展させた独特の洋食器で 製造年によっては大変骨董的価値の高い製品でもあります。
他に九谷焼の飯田屋調の赤呉須を使った製品や 錦手調の製品などがありますが どれも日本の花鳥をモチーフにした絵付けで仕上げています。

一方ロイヤルドルトンは 写真の「カーライル」が最も代表的な絵柄でありますが 如何にも王室好みの落ち着きのあるゴージャスな美しさがあります。
このような優れた製品を生み出した経営者のヘンリー・ドルトンは 英国王室よりナイトの称号を 仏政府からもレジオンドヌール勲章を授けられています。

投稿者 Sugino : 2009年04月03日 07:04

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