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2009年03月07日

高岡塗

伝統工芸品の指定を受けています 高岡塗の漆器(写真は花台)です。
富山の高岡は銅器の町としても全国的に有名ですが この高岡塗の特徴は写真のように螺鈿(らでん:螺は貝 鈿は散りばめるを意味します)という 装飾技法がよく使われます。
漆黒の漆に対して 真珠色の鮮やかな対比が大変美しい塗り物であります。
技法としては比較的古くて奈良時代まで遡りますが 表面に模様を彫り 其処へ切り出した貝片を嵌め込みます。
そしてその上から漆を塗って 墨で研ぎ出す嵌入法という技法と 生地固めをした上に貝片を漆で接着し その貝の厚みに合わせてサビ(生漆に砥の粉を混ぜてつくったもの)塗を施し 貝を研ぎ出すという付着法という方法があります。
使用される貝は鮑や夜光貝などですが 何れも美しく真珠色に発色する内側を利用します。

写真の花台の他 お盆に会席膳 菓子器に銘々皿や茶托 飯椀,汁椀,吸物椀 そして文庫などが生産されていますが 何れも重厚な仕上がりの漆器ばかりです。

投稿者 Sugino : 2009年03月07日 08:29

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