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2009年02月09日

スポード

数ある英国陶磁器メーカーの中でも このスポード社の功績は一際きわ立ったものとして 歴史に名を残しています。
その内の一つに 当時としては画期的な銅版転写技術の確立が挙げられます。
下絵付けの技法として それまでも何社かの試作品はあったのですが とても製品化出来るものではなく この技術の確立によって同社はより大きく飛躍いたします。
更に一方ではこれも未完の素材 より白くより透明度の高い硬質なボーンチャイナを完成させたのも このスポード社です。
この二つの技術は 今以って世界の陶磁器メーカーの規範となっている技術であります。
更に同社は陶器と磁器の両者の長所を併せ持つストーンウェアの開発 そして50%以上の骨灰を含むファインチャイナの開発にも成功し 2世紀を超えてトップの座を維持しています。
そしてこの初期の銅版転写技術による 「ブルーイタリアン」は今以って健在であります。

* 写真はこれもスポード社の代表的絵柄の一つ  「フルール・ド・リス・ゴールド」

投稿者 Sugino : 2009年02月09日 07:28

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