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2008年12月30日

年始まわり

昨今の正月は家族揃って水入らずという風潮であり 余り行なわれなくなってしまった年始まわりですが これにもキチンとした謂れがございます。
年のはじめに当り 歳神様のご来臨を仰ぐことによって 「五穀豊穣」「家内安全」「社運隆盛」を祈念するという仕来たりであるのです。
日頃お世話になっている方の家を 扇子や葉書などを持って一軒一軒回り 挨拶を交わすのです。
何故扇子であったのかと申しますと 正確な理由を存じ上げなくて無責任で申し訳ありません。
恐らく扇子は噺家の常備する小道具でありますが 今よりずっと生活に密着した必需品であり 要を象徴し縁起の開扇を表す日用品でありますので 相手を敬い開運を願う気持ちから使われたのではないかと想像しております。
今では扇子にそして葉書に至りましても 余り使われなくなってしまいましたので タオルやお茶 私共の扱い品であれば縁起の干支置物,箸置セット,祝箸などがございますが 名刺代わりのものという意味から外れないよう ご配慮されたうえご利用下されば結構かと存じます。
長く続いた慣習に無意味なものは無いと心して 来る年から是非実行してみて下さい。
但し 今迄なさっていないのであれば 年内にアポを取られたほうが無難かもしれませんし 伺っても先方様には挨拶を交わす程度として長居は無用です。

この場合ののし紙はのし付紅白花結び 或いはのし付短冊として 「御年賀」或いは「迎春」と表書きします。

投稿者 Sugino : 2008年12月30日 05:22

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