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2008年12月19日

金沢箔

石川県の伝統産業は加賀友禅をはじめ 輪島塗や山中塗の漆器 九谷の焼物に加賀や七尾の仏壇など 国の指定を受けた伝統工芸品を数多く有する地域であります。
その中でこの金沢箔は発祥が明らかではないようですが 16世紀(戦国時代)後半には既に京都の箔打ちの方々が この地に移入されていたようであります。
この金銀箔は漆器や陶器 織物や仏壇など伝統工芸品の製作には欠かせない材料であり 同時にこれ等の産業がこの地で発展してまいりましたのは この金沢箔の存在があるからに他ありません。
そしてこの箔につきましては ここ金沢が国内生産のほぼ100%に近い 独占的シェアーを占めるに至っております。
金箔は文字通り金が主原料ではありますが 極少量の銀と銅を混ぜた合金を地金としてつくられます。
十円玉ほどの地金をひたすら極限まで打ち延ばし 畳一枚ほどの大きさにまでしてしまいます。
最終的には何と1万分の1mmという厚さです。
神業とも言えるような作業ですね。

このように日本の伝統工芸品は こうした職人の方たちの技術と根気の結晶なのです。

迎春にはこの金沢箔を使った金箔工芸の漆器が良く似合います。
如何にも初春を迎えるテーブルに相応しい道具と言えるでしょう。
おせち料理やお茶菓子に彩を添える 食用金箔(写真)も扱っています。 
どうぞお尋ね下さい。

投稿者 Sugino : 2008年12月19日 02:34

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