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2008年12月17日

田作り

昨日の夕刊に若尾文子さんが登場し 生前の黒川紀章さんと田作りにまつわる微笑ましいエピソードが紹介されていました。
田作りはイワシの中でも小振りのカタクチイワシの幼魚を素干しにしたもので 五万米(ごまめ)の文字が当てられ 高級肥料として用いられた時代もあり 五穀豊穣を祈念する庶民の縁起ものとして食されて参りました。
もっとも古くから庶民の日常食でありましたが 江戸後期より正月のおせち料理の仲間入りを果たしたと言われています。
このカタクチイワシの大半は煮干やみりん干しに加工されますが 海苔のように軽く焙って戴くタタミイワシや オリーブオイルに漬け込んでのアンチョビなどに加工され 販売もされています。
田作りとするには 先ず銀色の光沢が鮮やかなもので 臭いの良い五万米を選びます。
手でポキッと折れるまでフライパンで乾煎りし ザルに入れて振るいゴミを落とします。
醤油,砂糖にみりんにお酒などを煮詰めて 水飴状にしたタレを絡めて 団扇などで扇いで手早く冷まします。
これで嬉しそうに黙って食べていた黒川さん好みの 田作りが出来上がりました。

お正月まで待ちきれない方は どうぞこの暮れに酒肴として戴いちゃいましょう。

投稿者 Sugino : 2008年12月17日 08:51

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