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2008年12月06日

サン・ルイ

今日から時節柄クリスマスの話題を続けますので ご容赦願います。
フランスのロレーヌ地方は 古くからガラスに縁の深い土地柄であります。
15世紀にはこの地のロレーヌ公の庇護を受け 多くのガラス工房が生まれました。
このSAINT・LOUIS(サン・ルイ)工房は 18世紀後半に時の国王ルイ15世の命により 工場として正式発足していますが 既に当時(15世紀)において直系の祖先による工房が存在したと記されています。
この背景には 燃料となる木材は周囲の森から 主原料となる硅石は砂岩質のその土地から そして羊歯の灰からはカリと ガラスづくりに必要なもの全てが調達できる環境にあったと言われています。
工場設立の2年後には フランスで始めてクリスタルガラスの製造に成功し その品質はフランス王室科学アカデミーのお墨付きとなります。
そして19世紀後半には 現在も世界中のコレクターの垂涎の的であり あの有名な芸術的ともいえるペーパーウェイトを手掛けるに至っているのであります。
このペーパーウェイトやフォトフレームなど 日本では思いの及ばないようなものが 注目される商品となるのですね。
こうして色々外国の商品を目にしますと 育まれた文化の違いに改めて気付かされます。

口元と台座に華麗な金加飾を施した写真のグラスは サン・ルイを代表するデザインで「ティッフル」と呼ばれ ワイングラスやゴブレットのようなステムグラスの他 オールドファッションやハイボールグラスのようなタンブラーに至るまで フルラインナップとなっています。

クリスマスを華麗に演出する 主役のグラスです。
フランス貴族を気取ってみましょう。

投稿者 Sugino : 2008年12月06日 07:20

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