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2008年09月10日

エッセンス・プロジェクト

大量生産を行なう多くの窯場は 成形,型起し,絵付け,窯焼きと 夫々の工程を夫々に携わる人たちに委託する分業体制が採られています。
この長崎の波佐見焼も然りでありますが この体制の弱点は多くの人たちの連携が必須であるため 新商品の開発に際し 多額の費用と時間を要するところにあります。
このため新しい商品が生まれ難いということも事実であります。
そして本来の生活の器としての焼きものは ライフスタイルや食生活の変化と共に デザインや機能も変わっていくものであります。
ここ波佐見地区も歴史ある窯場でありますが この歴史と文化,伝統と技術を継承しつつ 時代と共に変化していく物づくりを目指して デザイン起しから焼成まで一貫生産していこうと立ち上げたのがこのエッセンス・プロジェクトであります。
「暮らしの中で豊かさを感じられる物づくり」をコンセプトに テーブルウェアーとインテリア雑貨を開発しているデザインプロジェクトであります。
先ず最初に開発されたのが「ヴィッテ」。
森と湖に囲まれた北欧の厳しい寒さの中にあって 輝く美しい雪景色をイメージして生まれた スタイリッシュな白磁の器であります。
さり気ない存在感で周りと調和しながら 和洋を問わず空間全体を包み込んでしまいます。
セカンドシリーズは「トルソー」。
トルソーとは胴体部のみを造形した彫刻やマネキンを指していますが そのシンプルで柔らかいデザインは 人の手に良く馴染み 暮らしにスーッと溶け込む優しい器たちです。
ボールやプレート ポットにショーユ差まで幅広いアイテムで展開しています。

最後のシリーズは「スタジオライン」。
このシリーズの裏印のロゴの下に描かれたマークは 成形の際生地に細工をするための道具として 「眼鏡カンナ」という道具が使われているのですが これを図案化したものであります。
職人たちの遊び心が採り入れられた 手仕事による日常と共に暮らす器たちです。
手に馴染む優しいカップの「esカップ」。
デザートやソバ猪口にも使える 小振り目サイズの2種類をつくりました。
更にトビカンナやカキオトシなど8パターンのアイテムで ご家族銘々で揃えるのも楽しい「ライスボール」。
そして小分けに便利と 消費者の声から生まれた「esポット」。
サイズは3種 柄は5タイプございます。
如何でした。  チョット新鮮な印象を持たれたのではないでしょうか。

投稿者 Sugino : 2008年09月10日 06:03

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