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2008年09月09日

角 打

九州や関東の一部に角打(かくうち)と言う言葉が残っているそうです。
この角打という言葉をご存知の方はそんなに多くはないと思いますが どうも街角の酒屋さんで立ち呑みが出来るスペースを指しているようであります。
酒屋さんですから飲み屋(飲食業)さんではありませんので 呑む人にサービスする事はありません。
ですから安くて良い酒が呑めるのです。
大抵は仕事があがった夕暮れ時がピークとなります。
何故ならここで腰を落ち着けて目一杯粘るお客様は殆どなく 大抵本格的に腰を据える前のウォーミングアップのつもりのようですから 滞留時間もそれほど長くはありません。
そしてここに集まるのは常連客が大半を占めているようではありますが 連れ合ってのお客様はまず一組も無く 夫々が単独で来店されているようであります。
兎も角純粋に(?)心地良く酔うことが第一義の目的ですから 一見さんであろうが周囲が誰であっても頓着していません。   
店主もそれを心得 そして軽く客の話に乗ってくれる そうしたスタンスの対応が また明日も来ように繋がっているようであります。
付かず離れず 毎日のお付き合いは斯くあるべし このお手本のような空間がここにあるように思います。

ここにも昭和の遺産がありました。
実は私共の商店街にもつい最近までこの様な酒屋さんが残っていましたが 都市再開発事業により2年前残念ながら廃業されてしまいました。

写真は焼酎用の黒猪香です。
今も続けられていれば 主力はこの焼酎でしょうか。

投稿者 Sugino : 2008年09月09日 07:16

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