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2008年09月04日

重陽の節句

中国より渡来した五節句の内 この9月9日の重陽の節句のみが今日本では消え去ろうとしています。
中国の陰陽思想では偶数は陰の数,奇数は陽の数とされ その陽数の極である9という数字が重なる日という事で重陽と称し 大変お目出度い日であるとされているのであります。
ところで菊酒というのをご存知でしょうか。
この日に飲む菊の花を浸したお酒を菊酒と申します。
食用菊はお料理では酢の物や和え物に使ったり 吸い物の吸い口に利用したり 場合によっては天ぷらということもありますね。
この菊酒のルーツは他の節句と同様 この節目に当って長寿を願い邪気を祓うというものですが この日は菊の花を飾りこの菊酒を呑むのが慣わしでありました。
元は仕込みの段階から 菊の花びらを浸した水を使って造られていたようですが 現在では一部の料亭などで 食用菊を浮かべたものを供するのみとなってしまったようであります。
まだまだ残暑厳しく台風到来の恐れもあり 亦各地では秋祭りの準備に忙しい時期でもありますので こんなところから消え去ってしまうのかも知れません。

菊尽くしの 重陽の節句のイメージ膳を掲載させていただきました。

投稿者 Sugino : 2008年09月04日 01:34

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