« 魚料理のプロローグ(2) | メイン | 莫大海 »

2008年08月26日

陶器の生産から流通まで

一つの焼きものは製品として消費者の皆様の手に届くまで 一体どれ位の人手を経てゆくのでしょうか。
生産段階では洋陶の装置メーカーや和陶の作陶家なら兎も角(それでも原料の陶土や釉薬は仕入れとなっています) 和陶の場合はどの産地も殆どの作業が 熟達したプロ職人による分業となっていますので この段階だけでも数え切れない人の手を渡って参ります。
一般的な製造工程は 素地原料を成土→成形(鋳込,ロクロ)→仕上乾燥→素焼(締焼)→下絵付(手描,デザイン起し→版制作→印刷)→施釉→本焼成→上絵付→上絵焼成→金付→金付窯焼成→完成→出荷となりますが 夫々の工程間にはこの上検査工程が入ります。
出荷以降は作陶家がデパート等で直販するケースを除けば 大まかに流通ルートは産地商社→販売店というケースと 産地商社→消費地商社→販売店という二つのケースがありますが この他にも夫々の生産地で行なわれている「陶器祭」は 産地商社主催による直販催事(小売販売店飛ばし)となっていまして 産地以外の近郊を含め何処も全国的な動員が見られる 名物催事となっています。
開催日程は夫々の産地により異なりますので 全国の「陶器祭」を見ることは可能ですが 日程に付きましてはその地区の役所か会議所に問い合わせてみてください。

年間三十数回開催されていますので 大抵何処かの産地が会場となっていますが 4,5,10月にやや集中していることもあり 1,2,6月がお休み月となっています。

投稿者 Sugino : 2008年08月26日 05:48

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1034

コメント

コメントしてください




保存しますか?