« 夏の盛付け | メイン | 夏の松花堂 »

2008年07月31日

良い和食器の条件

例えば良い和食器というものは 西洋料理を盛り付けたとしても映えることがあります。
勿論 和食の会席は前菜からフルーツに至る一連のフルコースとは基本的な違いがありますので 会席で使う器をそのままフルコースに使うことなどないでしょう。
しかし 漢詩の句の配列でいう起承転結の転(メインディッシュの後のお凌ぎやサラダなどに如何でしょう)あたりにそれとなく配置すれば アクセントとしてのその良さを発揮してくれるかも知れません。
元々洋食器には日本の染付に相当するブルー系の食器も多く生産されていますし 灰釉粉引などの土物でも磁器の中にあって 小気味良くパンチを効かせてくれるのではないでしょうか。
亦 チョット逸脱して大皿や大鉢盛りも冒険のようですが 試してみる価値はあるように思います。
その際 若し染付を使われるのであれば 洋食のステーキやブラウンソースなどとの彩りも 鮮やかに調和するよう工夫してみて下さい。

成功すれば これが良い和食器の懐の深さと言えましょう。
約束事に囚われない料理であれば 先ずは気の置けない仲間から始められては如何でしょうか。
元々日本人には アレンジャーとしての才能が備わっているようですから。

投稿者 Sugino : 2008年07月31日 06:53

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1006

コメント

コメントしてください




保存しますか?