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2008年05月29日

曲げ水指

水指も歴史的には 他の道具の推移と歩調を合わせて色々変ってきたようであります。
書院座敷の茶の湯時代は唐物が主流の時代で 青磁や白磁の陶磁器ものの他 唐金やサハリ(銅と錫の合金)といった鋳物も多かったようでありますが 室町末期の頃には草庵風の茶室が広まると共に信楽や備前といった国焼の水指がもてはやされる様に変って参ります。
その後戦国時代に入ると瀬戸,伊賀,丹波といった産地のものが加わり そして利休による小間の侘び茶の完成と共に 写真のような木地曲物(春慶塗)の水指が使われます。
釣瓶や手桶がつくられたのもこの頃です。
そうして利休亡き後は織部ですね。
志野の水指が加わり 更に萩,薩摩、唐津と続き 江戸に入って京都・楽が焼かれるようになります。
もうこの頃には中国・明の染付ですとか高麗もの等もたくさん輸入されていました。

材質別に見ますと 以上のほか竹製品や硝子製もございます。

投稿者 Sugino : 2008年05月29日 01:50

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