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2008年03月21日

鉋 目

無地の漆器にも表面を装飾する技法が幾つかあります。
そのどれもが華麗な蒔絵や沈金の世界とはまた一味違った密やかな趣を持っていて 愛好家も沢山みえます。
批目,割目,突目などが挙げられますが 写真は鉋目のサンプルです。
線と線の目の細かい線筋とは異なり 優しい漣を連想するような意匠です。
このように絵のない器の表面に レリーフとして施す技法はシンプルで飽きの来ないデザインではないでしょうか。
華美な加飾を嫌う春慶塗などに多く見られる意匠です。

そしてそれは手触りを通しても 漆の表情を伝えてくれるものであります。

投稿者 Sugino : 2008年03月21日 08:54

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