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2008年03月07日

野々村仁清

言わずと知れた江戸初期の京焼色絵陶器の大家であり 現在に至る優雅な京焼の礎となった先駆者でもあります。
それまでの陶工は一介の無名の職人に過ぎなかったのですが 彼により自分の作品に対して「仁清」の印名を用いたと言われています。
その意味で 彼は初めて芸術家としての意識を持った陶工であり 現存する数々の国宝,重文に指定されている作品からも 彼の卓越したロクロや彫塑の技に加えて 華麗な色絵の絵画的世界が充分窺い知れます。
亦 仁清の名は仁和寺の門前に開窯したことと 俗名「清右衛門」であったことと合わせて最初の二文字を採ったと伝えられています。
そして彼には 後世の琳派の始祖である光琳を兄に持つ 尾形乾山が弟子にいた事も付け加えておきましょう。

写真は仁清の作風を模した 清水焼の「仁清写し丸紋抹茶碗」です。
大袈裟な作品名で申し訳ございません。

投稿者 Sugino : 2008年03月07日 05:18

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