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2008年02月23日

銅製茶壷

長期間お茶の鮮度を保つ保存容器としては この銅製茶壷もお勧めです。
蓋は二重蓋で殆ど完璧に密封します。
少し回り道しますが 何故ヨーロッパで銅鍋があれほど普及しているのでしょうか。
それは熱伝導率が非常に高く 鍋に万遍に熱を伝えるという特性を持っているからなんですが 勿論欠点もあって10円銅貨を見ていただきますと分りますように すぐに酸化して変色するのです。
このため食品衛生法により食品に接する部分については 銀か錫によって鍍金しなければならない事になっています。
この茶壷も実は内面に錫メッキが施されています。
それでは錫や銀で造ればどうなのかと申しますと 既にご紹介していますように錫製茶壷は金属製で食品保存容器としては最も適した素材です。
しかし高価な希少金属であります。
他方 銅は最も長く銀や錫の力を借りながらではありますが 人がお付き合いしてきた金属であります。
亦 銅の緑青は不幸にして過去長年に亘り猛毒物質と考えられてきました。
それが1984年当時の厚生省の発表によりますと 塩基性炭酸銅を主体とした化合物で 全く逆の結果の無毒ということが証明されています。

更に銅には金属微量作用という殺菌作用を持っていることも判明しております。
このような銅の持つ特性から食品の調理から保存に至るまで 歴史によって証明され幅広く利用されているのです。

投稿者 Sugino : 2008年02月23日 03:53

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