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2008年01月22日

俳句と日本料理

伝統あるヨーロッパでも 密かに日本の文化がブームとなっているようです。
島国である日本の文化は なかなか外国と地続きの大陸国では理解され難い面が多いと思われますが 何故かその一つに日本料理と共に俳句があるのだそうです。
微妙なニュアンスを持つ日本語を外国語に置き換えることは 至難のように思われますが 五・七・五と最も短い言葉でその時々の情景や心情を表す俳句は 日本の美を象徴するものであり たどたどしくも理解され得たのかも知れません。
例えば今なら厳寒の候などと挨拶しますが これが冬の入口では向寒の候 出口では余寒の候などと同じ寒さでも多種多様な表現をします。
そして俳句には季語という隠し味を忍ばせますが このように微妙で繊細な表現は日本ならではのことで ここに興味を持たれたのではないしょうか。

プロの料理人はこの点にも心を砕きます。
食材は旬のものを選びますが 季語となる走りのものを忍ばせる計らいも忘れません。
こうした大見得を切る大陸文化とは対称的に慎ましやかなところが 受けているのかも知れません。

投稿者 Sugino : 2008年01月22日 08:08

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