« 色絵山水汲出・幸楽窯 | メイン | 白木のお重 »

2007年10月04日

三 絶

三絶といえば三つの優れたものを意味しますが 一般的には「詩,文,画」が優れていることを指しています。
私の好きなウィスキーでいえば 差し詰め「色,香,味」と置き換えることが出来るかもしれません。
この三拍子揃った琥珀の液体を飲み干した時の心地良さは 何物にも替え難い幸福感であります。
巡り合った本を読み終えた時の充実感 目の覚めるような衝撃を覚えた絵画 詩文の奥深さに納得できた時の満足感 ・・・
三絶は人の心を揺さぶります。

さて それでは食器の三絶は何であろうかと考えてみましたが 食器とは観賞するだけのものではなく実際に毎日使う物でありますから 見た目だけの印象では不充分です。
そこで私は「形状,色合い,質感」の三つを選んでみましたが 如何でしょうか。
最初の二つは見た目で判断できますが 最後の質感は実際に手に取らねば確かめられません。
亦 料理との相性もありますから イマジネーションを働かせる必要もあります。
写真は使い勝手の良い程良い大きさで径17cmの丸型中皿 そして土物ですからフワフワした頼りなさもありません。
亦 錆絵と瓢箪のポイント金彩も控え目でありながらバランスよく配置され 表面の透明釉は水を弾きますので 土物使いが始めての方でも安心して使えます。
少々大袈裟に書いてしまいましたが 今後もこの三絶を見極めて仕入れますのでご批評よろしくお願い申し上げます。

投稿者 Sugino : 2007年10月04日 06:59

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/704

コメント

コメントしてください




保存しますか?