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2007年08月11日

一 珍

素地装飾技法:その五

一珍(イッチン)とは紙袋の先に細い管状の金具を取り付けた道具で 製菓用の口金キャッパーと考えていただけばよろしいかと存じます。
このイッチンを使って釉薬や化粧土を絞り出し 器に線紋様を描きます。
記念のケーキにメッセージを添える気持ちと同じなんでしょうか。

その部分は盛り上がっていますので一珍盛とも呼ばれ 立体感のある線描の仕上がりとなり 器の表面に光と影の微妙な変化をもたらします。
このような先人陶工達の業績を鑑みますと ほとほと感服せざるを得ません。
「何でもやってみよう」というチャレンジ精神は 私を含め周辺では全く見当たりませんので。

投稿者 Sugino : 2007年08月11日 07:21

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