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2007年08月05日

電子レンジ活用法(2)

<解凍・過熱ムラについて>

電子レンジにかけた食品は全体が一様に加熱されるわけではなく その過程でどうしても溶けた部分と凍ったままの部分が出来てしまいます。
電子レンジのマイクロ波は この溶けた部分と凍った部分で熱エネルギーに変換される割合が異なり 溶けた部分は凍った部分より更に発熱しやすいため 解凍ムラが出来てしまうのです。

これを防ぐには 手間がかかるようですがレンジで半解凍の後 自然解凍する方法をお勧めします。
生肉や刺身の場合はターンテーブルの渕に置き ふんわりラップを掛けて 100gに付き弱加熱で1分 更に様子を見ながら(霜が溶けて表面に水分が滲んできた状態なら終了)30秒 という具合に解凍して下さい。
数個を同時に解凍する場合も ターンテーブルの渕に等間隔で並べて下さい。
こうすればマイクロ波は庫内の金属壁で反射しますので どの方向からも万遍に吸収することが出来ます。
亦 液状の物は丸い容器に入れて下さい。
四角い容器は角の部分と中央で加熱ムラが生じる恐れがあります。
更に部分的な過加熱を防止するには アルミ箔を巻くことによってマイクロ波の反射を防いでくれます。
茶碗蒸しやプリンなどはこのアルミ箔を容器の渕まで被せる事により 「す」が入らずきれいに仕上がります。

文明は便利なようで反面厄介なところもあり 人類の叡智は一つ一つそれを克服してきましたが まだまだイタチゴッコが続きます。

投稿者 Sugino : 2007年08月05日 05:59

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