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2007年07月22日

涼一味

夏場,冬場と言う言葉がありますが これは直ぐに過ぎ去ってしまう春先や秋口といった言葉に対して 「長丁場」という言葉に代表されますように 凌ぎ難いスパンが長く感じられるところから生まれた言葉のように思います。
特に古来 日本人はこの夏場を如何に快適に過ごすかという事に終始腐心して来たようです。
今でこそスイッチ一つで適温が得られますが 電気仕掛けの無い頃ではあの手,この手と縦横に知恵を働かせており 今でもその名残を垣間見ることが出来ます。
例えば 縁側の障子や部屋を隔てる戸などを取り払って広く風通しを良くし 更に家具や調度なども少なくして簡素な設えとしてきたのもその一つと言えるのではないでしょうか。

梅雨空の鬱陶しい毎日ですが そろそろ梅雨も明け本格的な夏を迎えるでしょう。
食卓も視覚の上で涼一味を提供する工夫が必要です。
硝子器でなくてもこんな器なら一服の涼味を感じていただけそうですし 周囲を厚化粧の食器で囲ってみますと その効果が際立つ陶器の親子鉢です。
あれもこれもは必要ありません。
一点で充分です。 そんな器を探してみましょう。

投稿者 Sugino : 2007年07月22日 03:19

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