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2007年02月13日

白 魚

昨日は名代の伯母の命日で 一周忌の法要が営まれ私も出席して参りました。
そしていつものようにお勤めの後には 食事会が開かれました。(写真は本文とは無関係です)
いつもの席にいつも主役の本人がいらっしゃらないのは寂しい限りですが この世の習いと諦めねばなりません。
ところでこの席の料理が何とシラウオ尽くしの会席で 私など何時も呑む方に忙しく殆ど料理に手を付けないのですが 昨日に限り最後の甘味に至るまで全て食べ尽くしてしまいました。
この解禁明けのシラウオ料理をご紹介します。

先ず先付ですが シラウオの紅梅煮と名付けられ紅白二色(にしき)の佃煮に菜の花が添えられていました。
次は温かい椀盛 椀ダネはシラウオ真丈 梅生麩や新竹の子(これも暖冬の副産物でしょうか)に芽葱に柚子が 香りと彩を添えていました。
向付はもちろんシラウオのあしらい 焼き海苔が添えられ包んでワサビ醤油です。
続いてシラウオ鍋 白菜,豆腐,しらたき,三つ葉が具材に添えられ次第に身体が温まって参ります。
更にシラウオと菜の花の揚げ物。
圧巻はシラウオとゆばの卵とじ この炊き合わせの美味しかったこと。
自宅待機の家族に持ち帰れなかったのが残念です。
そしてとどめはシラウオの釜飯 とこんな具合で久し振りに贅沢な時間を過ごさせていただきました。
伯母さん どうもありがとうございます。 

ところでこのシラウオ。 シロウオとの違いをご存知ですか。
どちらも汽水域に生息する半透明の魚で 春にはどちらも産卵のため川を遡上する春を告げる魚と言われています。
魚体や生態や名前が似ていても 実は全く別の固体だそうで(私は今迄同じ魚だと思っていました) シラウオはシラウオ科の魚で白魚と書き シロウオはハゼ科で素魚と書きます。
成魚ではシロウオは6cm シラウオは10cmとややシラウオの方が大きく 亦華奢な女性の手を「シラウオのような手」と形容する事もあったり 佃煮でお目にかかったり(実は昨日まで私はこれしか知りませんでした) こちらのほうが圧倒的に身近に感じる魚です。
どちらも漁が始まり新鮮なものは酢醤油などでの踊り食いに人気があるようですが 寿司ダネや椀ダネそれに揚げ物,煮物と なんでもござれだったんですね。
もう一つ紛らわしい魚にシラスというのがありますが これも別の固体で鰯の仲間の稚魚だそうです。

投稿者 Sugino : 2007年02月13日 07:05

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