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2007年01月11日

棗(なつめ)

小さくても値の張る道具 棗(なつめ)は抹茶を入れる容器で薄茶器の一つです。
クロウメモドキ科の植物で 棗(夏目の当て字を使う事もあります)の実に形状が似ているところからこう呼ばれています。
利休の時代から家具(道具)として正式に用いられたようで 形に大,中,小それに大を平たくした平とあり 大は薄茶,小は濃茶,中は兼用とされ 濃茶に限り黒無地が使用されます。

他に肩の張った利休型,下部に膨らみをもった尻張型,胴が張った胴張型などいろいろな形がありますが 小さなものゆえ木取り,乾燥など 木地師も最大限神経を集中させ成形して参ります。 
華麗な蒔絵や沈金を施したものは更に製造工程が増え値も張りますが 飽くまで薄茶用の家具であると心得て下さい。

投稿者 Sugino : 2007年01月11日 11:21

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