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2006年12月24日

林九郎窯

有田は17世紀初頭 朝鮮の陶工・李参平が肥前の泉山に良質の白磁鉱を発見し 天狗谷に窯を築いて以来 旧鍋島藩の強力な庇護の下 御用窯として質の高い磁器製品を多数産み出して参りました。
広い意味での古伊万里は 柿右衛門様式,色鍋島様式,古伊万里様式と大別されますが 東インド会社を通してヨーロッパに渡り 王侯貴族の東洋趣味もあって次第に装飾性を重視する美術品へと変質して参ります。

然しながら 江戸中期以降になりますと海路も整備され 江戸庶民の間にも広く生活食器として浸透してくるにつれ 染付磁器への回帰が始まりますが 決して色絵の古伊万里が絶えた訳ではなく 現在に至るまで時空を超えてその価値が認められ 暮らしの器としての役割をも果たしているのです。
そんな古伊万里様式の伝統を受け継ぐ窯として「林九郎窯」があります。

迎春の器として1組加えていただけば 食卓はもうお正月気分。

投稿者 Sugino : 2006年12月24日 08:33

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