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2006年12月19日

定紋入重箱

過ってはお嫁入り道具の定番品であったはずの重箱です。
それも実家の家紋を入れて持参するのが慣わしであり 私共でも何組かの定紋入りの重箱をつくらせていただきました。
こうした婚礼や迎春の仕来たりが 今や殆ど崩壊しようとしています。
この事自体に異を唱えるつもりはございませんが 近年多く見られる家庭崩壊などの遠因となっているのではないかとの疑念を持っています。

少々の飛躍を承知の上で書かせていただきますが 人類愛という博愛を口に出して唱える事は至極簡単です。
しかし殆ど平和ボケの私達にとって 真逆の折にこの博愛精神で対処できるのかどうかは疑問です。
私達凡人にとってこの博愛という精神も 家族の絆無くしては有り得ないでしょう。
こうした家族の絆や家系のルーツといったことの一つ一つが日常であったのですが これらが一つずつ日常から乖離してしまっては 真逆の時に役立たないのは明らかです。
日常にあってこそ 真逆の時に生かされると考えます。

私達はお互いに寄り添って生きています。
その中心は家族に違いありませんが 社会という広い輪の中に居ることも確かです。
この事をこの定紋入り重箱を通して 忘れないようにしたいと思っています。
話がとんでもない方向に向かってしまいましたが こうした事一つ一つを見直して 時流に流されない自覚を持つことを 敢えて今申し上げたく掲載いたしました。
この業界にいますと これまでの慣習からいろいろ考えさせられることがありますので ご容赦下さい。
家紋陶額のコラムもどうぞご参考に。

投稿者 Sugino : 2006年12月19日 08:03

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