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2006年11月14日

ヒレ酒

晩秋から春先までのこの短い期間が旬のフグ(九州や下関では「フク」と濁点が入りません)ですが 人も温まりたいこの季節に 絶好のタイミングで現れますね。 
今HUGUと入力変換しますとフグの次に河豚が出てきました。 きっと提灯の様に膨れるからこの字が当てられたのでしょう。
さてあぶったヒレに熱燗を注いだフグの「ヒレ酒」ですが その仕上がりは材料のヒレと熱燗のマッチングにあるといわれています。
ヒレも素材と同時にそのあぶり加減が大切で お酒の方もヒレの旨みを充分引き出すためには 口当たりも優しく香味を抑えた淡麗なお酒がいいとされているのです。

このコースの前菜は何と言っても「フグの煮こごり」。
細かく切ったフグの皮や身ををダシに入れ 火にかけよく冷やして出されるゼラチン質を活かした料理です。
サッパリとした味とツルンとした食感が 熱燗によく調和します。
次第に温まってまいりましたが フグの隠語は「鉄砲」。
「テッサ」「テッチリ」の語源とされていますが あんな愛嬌のある顔をしていて当れば死ぬのですから怖いですね。 
でも不思議なのはテトロドトキシンを抱えたフグが死なないのは何故か 何故人は棺桶置いてでも食べようとするのか 私はそれ程美味だとは思いませんが。

投稿者 Sugino : 2006年11月14日 04:58

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