2006年09月26日
大堀相馬焼
東北・福島の大堀相馬焼の特長は 先ず釉薬が青磁釉という透明なガラス質で 焼成後の急冷によって生じる「青ヒビ」と呼ばれる墨貫入のヒビ入りになっているところです。
次の特長はモチーフとして「走り駒」が描かれているのですが これは現在にも継承されている馬上で神旗を争奪する勇壮な「相馬野馬追い」というお祭から採られたものだそうです。
更にもう一つの特長は全国的にも珍しい二重焼にあります。
内側と外側を別々に作りその後切り口をつなぎ合せ 外側には内側の紋様が見通せるよう透しを入れます。
二重構造にすることによって熱いものが冷め難くなり 亦熱いものを入れても手が熱くならない工夫がなされているのです。
江戸・元禄期より伝わる大堀相馬焼です。
投稿者 Sugino : 2006年09月26日 05:19
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sugino-toki.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/324